目指せ 生き物の森 第9弾 森の哺乳類を探せ!

今回のお話は、虫が大好きなTokyo Bug Boys(平井文彦さん、法師人響さん)と武石鈴香さんが主体となって取り組んでいる、群馬県嬬恋村にコスタリカのような自然観察ができるフィールドを作りたいという思いで始めた生き物の森特集でした。

場所は群馬県 浅間山の北部に位置する嬬恋村の中にある標高約1100M 広さ約3haの森です。

人の手が入ってないので自然は豊かそうですが、自然観察ができる環境ではない場所で、今まで何がどの位置にあるとか、どのような生き物が住んでいるか、他 土壌調査などに取り組んできてました。

これまでに嬬恋村の美しい昆虫や、珍しい植物などがtokyo bug boysが撮影した写真や映像で紹介されましたが、哺乳類の調査も同時に行っていたようで、今回はその様子が放送されました。

Tokyo Bug Boysと武石鈴香さんは勿論環境整備など行ったことがないので、身近な公園や森を整備する事に20年取り組んできたNPO birthのスタッフさんに協力して頂きながら取り組んでいます。

 哺乳類を探すに当たり大事なのがフィールドサイン(活動の痕跡「糞、餌、足跡、巣等)を探すことだそうで、まずはそれらを探して哺乳類がいそうな場所の目星をつけたり、トレイルカメラという動くものに反応して撮影するカメラや、サーマルスコープという物体が発する熱を察知して温度差を映像として写すカメラ等を使って夜行性のイノシシやムササビが飛ぶところなどを撮影してました。

文明の利器って凄いですね。

またNPO birthさんのお話ですと、生態系の中間層に位置するネズミが多いと環境が良いそうで、そのネズミがどれくらい生活しているのか確認するためにシャーマントラップというネズミを傷つけずに捕獲して調査できる罠を仕掛けてました。

これは30cm位の筒状で奥にネズミの餌であるピーナッツなどを置きます。ネズミが入って罠の床を踏むと後ろの扉が自動的に閉じるもので、全くネズミを傷つけずに閉じ込めることができる優れものでした。 25個この罠を仕掛けて8匹捕獲されればよい環境とbirthさんがおっしゃってましたが実際には14匹捕獲されたので大変良い環境であることが判明しました。

捕獲されたネズミは種類を特定するために胴体の長さ、尾の長さ、足の長さなどを測定したら放します。

地道にコツコツ調査しては記録して、整備していく大変な作業のようです。

自然は放置してれば良いというわけではなく、人間の手が加わることによって木や森が整備されて、多種多様な生き物が生活できるようになると知りました。

それも一気に美しくなるわけではなく、どのような生き物が生息しているのか、土壌調査など、目に見えない所で細かく調査しているのだと知り、たった30分の番組ですが濃厚な内容になっています。

この番組は若い世代に視聴して頂きたいです。

自然に興味が湧く人が多くなると思います。

これからもこの特集は放送されると思いますが、注目していきたいです。

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